Vol.2
とっとり健康+プラス、
AIを搭載してバージョンアップ!!
「とっとり健康+プラス」とは?
2024年5月、鳥取県国保連合会に設置した、県内の産・官・学が連携した「健康・医療データ等共同分析会議」の分析結果や蓄積したエビデンスをもとに、個人ごとに疾病の発症リスクのシミュレーションを行い、住民自ら健康管理を行うことのできるアプリ「とっとり健康+プラス」をリリースしました。
(機能の詳細は、「Vol.1 とっとり健康+プラス、リリース」の記事をご覧ください。)
この一年間、テレビ番組やテレビCMなどにてPRさせていただいた結果、現在、多くの県民の皆様にご利用いただいています。
「とっとり健康+プラス」による疾病の発症リスクの予測の方法
「とっとり健康+プラス」にて行っている疾病の発症リスクのシミュレーションは、ロジスティック回帰分析という手法によって行われています。
※ロジスティック回帰分析とは、結果(目的)が発生した際に、その発生に影響を与えたと考えられる要素(説明)の関係を分析し、各要素が結果発生に与える影響を算出し、いくつかの要素が影響しあった際の結果の発生確率を求める統計的手法です。
この手法では、疾病の発症リスクを高める要素の選定が重要となるため、医学的な知見から鳥取大学医学部にご協力いただき、予測モデルを作成しました。
現在、この手法により「脳卒中」「糖尿病」「心疾患」について、発症リスクのシミュレーションが可能となっています。
AIによって更に精度が向上!
現在搭載しているロジスティック回帰分析による予測モデルでは、予め選定した要素からしかシミュレーションできません。
しかし、実際のヒトは、個性があって性格も人それぞれ十人十色であるように、その人の疾病の発症につながりかねないリスクも多種多様です。様々な要素が関連しあって疾病の発症につながるため、現在の予測モデルでは精度向上に限界があります。
そこで、鳥取大学工学部のご協力により、AI(Artificial Intelligence)により更なる精度向上が行えないか研究に取り組んでまいりました。
今回は、ディープニューラルネットワーク(DNN)という手法により、AI分析を行っています。
※ディープニューラルネットワーク(DNN)とは、人工的に作られた人の脳神経細胞の仕組みをコンピュータにて再現し、これまで行えなかったような深い思考を行う機械学習の手法です。
このDNNによる予測モデルにより、これまでのロジスティック回帰分析による予測モデルを超える精度を実現しました。
「とっとり健康+プラス」のバージョンアップ!
2025年3月末リリース予定!!
この精度が向上したAI(DNN)による予測モデルが、ついに「とっとり健康+プラス」に搭載されることになりました。
AIを搭載した「とっとり健康+プラス」は、2025年3月末にリリース予定です。
このバージョンアップにあわせて、
「脳卒中」「糖尿病」「心疾患」の3つの疾病のシミュレーションだったものが、「脳卒中」、「心疾患」、「COPD」、「糖尿病」、「高血圧症」、「脂質異常症」の6つの疾病のシミュレーションに対応!
また、これまでは、特定健診の検査結果に基づいて、シミュレーションを行っていたため、一度も健診を受けたことがない人は、シミュレーションを行うことができませんでしたが、アプリに生活習慣(問診票)の入力を行うことで、シミュレーションを行うことが可能になりました。生活習慣病の予防には、特定健診の受診が最も重要であるため、アプリだけでなくまずは特定健診の受診をお勧めします!)
さらに、AIの活用の結果、より個人の特徴に合わせた生活習慣の改善提案と目標設定が可能になりました。